小悪魔な幼なじみ
「雫ー?
手伝ってー」
12月23日
2学期は昨日をもって終了した。
そして今は、明日の下準備中。
「これ、かき混ぜといて」
「分かった」
お母さんからボウルを受け取りひたすらかき混ぜる。
「せんせー?せんせーも手伝ってくれる?」
お母さんはそう言ってお父さんに上目遣い。
おいおい、何やってんだ。
我が母親よ。
思わずおかしな口調になってしまった。
「おーもちろんだ!
むしろ俺の得意分野だぞ!料理は!」
確かにそうだね。
お父さん、家庭科の先生だもんね。
「これ、切ってもらえる?」
「任せとけ!」
お父さんは笑いながらお母さんの頭に手を乗せる。
……あの、恥ずかしいです。
両親がそんなにラブラブだと。