小悪魔な幼なじみ
「あの、もしも、の話ですけど、
どうします?今ごろ2人…キス、とかしてたら」
成宮…てめぇ、よくもそんなことを!
と、内心穏やかじゃないのは俺だけのようで、残りの4人は楽しんでいる。
まずは浩介。
「え!そりゃあ願ったり叶ったりだろ!」
勝手なこと言いやがって。
次に誠司くんと水谷先生夫妻。
「秋平くんには悪いけど、
廉の相手が雫ちゃんならなんの文句もないかなぁ」
と、誠司くん。
うぅ…そんなこと言われると何にも言えないじゃないですかぁ!
「私はむしろ、大歓迎!
キスでもなんでもどうぞ、みたいな。
雫ちゃんがお嫁に来てくれたら私、嬉しすぎて泣いちゃうもん」
と、水谷先生。
お嫁に…って気ぃ早すぎですよ。
「そんなこと言ったら私だって!
廉くんが雫の旦那さんならなんの不満もないです!」
と、最後に零。
零までそんなこと言うのか?
お前は淋しくないのか?
やっぱり娘が他の男にとられてこんなに淋しい思いをするのは…
父親だけなのか?