小悪魔な幼なじみ
「うわ~
1人で妄想に耽ってたからこっちに呼び戻してあげたのにその反応はナイな~」
梢が手をヒラヒラさせてあたしを横目で見る。
なんて表情をしてるんだ、梢は。
「あのね、梢。
あたしは梢みたいに妄想族じゃないの。
今はただ思い出に浸ってただけ」
「ヒッドーイ!
わたし、妄想族じゃないしー!」
「じゃあどうしていつも1人でニヤニヤしてるの?」
「それは…想像してるの!いろんなことを!」
「想像という名の妄想をしてるんでしょ?」
「しーずーくー!!!」
さすがに梢の限界がきたところであたしは黙った。
でも梢は本当に妄想癖がヒドイ。
ま、でもその妄想を聞いていつも笑わせてもらってるんだけど。