小悪魔な幼なじみ
「雫さー、ちょっと冷めすぎだって。
大型連休だよ?
たいていの中学生ならみんな、テンション上がるもんだって」
そう…言われてもね…
「で、梢は?
なんか予定でも入ってるの?」
とりあえず話題を梢の方にもっていくことにした。
「私はね、とくに予定なし!
と、いうことで雫!
私の相手してよー…!!」
やっぱり。
そういう魂胆だったんだね、梢。
なんとなく最初から気づいてたよ。
「分かった。
あたしも暇だし、遊ぼっか。」
と、返事をした途端だった。
こんな声が聞こえてきたのは。
「何言ってんの?雫。
ゴールデンウィークはうちの家族と旅行だよ?」