小悪魔な幼なじみ
「おーい、雫?」
ベットでゴロゴロしていると突然、ドアが開いた。
はぁ…
まただ…
「ねぇ、お父さん。
何回言ったら分かるの?
入るときはドア、ノックしてよ…」
呆れて物も言えないとはまさしくこの状況ね。
怒鳴るのがめんどくさくなるくらい、
心底お父さんには呆れてる。
「おー、悪い悪い」
その言い方、絶対悪いと思ってないでしょ。
「もういい。
出て行って」
ベットから立ち上がりお父さんの背中を押して強制退室。
でも
「待て待て待て!
まだ大事な用件、言ってないから。」
「どうせ、旅行のことでしょ?
あたし、絶対行かないもん」
ドアのところで粘るお父さん。
容赦なくお父さんを追い出そうとするあたし。
周りから見たらかなりおかしな状況ね。