小悪魔な幼なじみ
「いや…ホントに感謝してますよ。
先生がいなかったら今の俺たちはないですから」
「ホントですよ!
大変でしたね、零ちゃんが卒業するまで」
なんだかあたしと廉、置いてきぼりにされてない…?
「お父さん!説明、してよ。
その話、興味ある!!」
そう言うとなぜか
「ヤだね」
と素っ気なくお父さんに返される。
「仕方ないよ、雫ちゃん。
とても子どもに話せるようなカッコイイ話じゃないから。
ね、朝倉センセ?」
悪戯っ子のように笑う光さん。
お父さんが焦ったように
「もうそれ以上は言わないで下さい」
なんて言っていて。
ますます気になる。
お母さんがまだお父さんの生徒だったときのこと。