小悪魔な幼なじみ
「よし、じゃあ零も含めてみんなで勉強会しよう!
ほら、廉くんも雫も英語の質問しろよ!
なんでも答えてやるから!」
そんなお父さんの言葉に迷わずこの教科の課題を差し出した。
「お父さん、社会、教えて?」
あたしのそんな言葉を聞いてお母さんが笑う。
「し、雫…」
お父さんはやられた、的な表情。
廉は不思議そうにあたしたちを見ている。
「廉もお父さんに社会の質問しなよ。
お父さん、社会が大得意なんだよ」
調子に乗ってあたしは廉に言う。
「こら!雫!
あんまり図に乗るな!
ってかお父さんをいじめるんじゃない!」
そんなお父さんの言葉に
どういうこと?と小声であたしに聞く廉。
「お父さんの1番苦手な科目、社会なんだ」
ニヤッと笑うあたしに廉が
「雫、意地悪すぎ」
と言う。
でもさ、廉。
廉だって笑ってるじゃん。
あたしと同罪だよ