小悪魔な幼なじみ




「はい、みんな静かにー!

彼は音無 竜馬(オトナシ リョウマ)くんです。


じゃあ音無くん、自己紹介してね」


先生に言われ音無竜馬と言われた彼が声を発した。



「父の仕事の関係で昨日引っ越してきました。

音無竜馬です。

良かったら仲良くしてやってください」


多分…身長は175センチオーバー

そんな彼が頭を下げる。

そして顔を上げると同時にニコッと微笑む。



………ああ、これか。

これが世間一般で言う『キラースマイル』ってヤツね。

ミーハー精神の薄いあたしですら、少しドキッとしてしまった。


それくらい、彼はカッコイイ。

例えるならまさしく白馬に乗った王子様!



「で、音無くんの席はー…

あ、あそこ。

朝倉さんの隣の席ね」


え…?

あたしの隣…?


一斉になぜかあたしに視線が集中。

そして女子の羨む視線がイタイ。

と、いうか痛すぎる。










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