小悪魔な幼なじみ
「……朝倉さん?」
「え?あ、雫でいいよ」
先生のホームルームが始まった。
するとすぐに音無くんに話しかけられる。
「じゃあ雫ちゃん、で。
俺は竜馬でいいよ!」
「えーっと、竜馬くんで」
そう言うと竜馬くんは満足そうに微笑む。
にしても、カッコイイ。
どうやったらこんな人が生まれちゃうんだろう。
キレイな二重に透き通った瞳。
筋の通った鼻に薄い唇。
髪の毛は天パなのか少し、クルクルになっていて。
それが顔と絶妙にマッチしていて。
そして中2で175を越える身長。
一見、細そうに見えるが近くで見ると筋肉が程よくついていて。
これを完璧と言わず、なんと言えばいいんだろうか。
「………雫ちゃん?大丈夫?」
「えっ!あ、大丈夫!」
どうやら竜馬くんを観察し過ぎてどっかに飛んでたみたい。
「面白いね、雫ちゃんて」
なぜか竜馬くんはクスクスと大笑い。
あたしって…面白いの?