秘密の誘惑
『萌 来てくれ』


急にディーンの声が聞こえてパソコンに集中していた萌はビクッとした。


「呼ばれたらすぐに行きなさい」


裕美がすかさず萌に言う。


「は、はいっ」


萌は飛び上がるようにして立ち上がるとディーンの部屋へ急いだ。




「お、お待たせいたしました」


ディーンは萌が部屋に入っても顔を上げずに書類を差し出す。


「書類を秘書課のミスター大山に届けてくれ」


「はい」


萌は書類を受け取ると部屋を出た。



< 118 / 404 >

この作品をシェア

pagetop