秘密の誘惑
「昨日は泊まったんだ 萌が私を振ったからね」


「ふ、振ってなんかいません」



心臓の音がディーンに聞こえないように祈る。



こんなにドキドキさせる力があると思われたくなかった。



「いや、振っただろう?電話に出なかった」



「で、電話に出なかったのは分からなかったからで・・・」


「その後に電話してくれてもいいだろう?」


萌の耳にディーンの唇が触れている。



「ひゃん」


もうっ!変な声が出ちゃう。



「は、離して下さい」



身体の前で組まれたディーンの指を外そうとする。




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