秘密の誘惑
「どうしたんだい?いつもの萌らしくないな もしかして熱でもあるのかな」


千波が近寄って萌の額に手を置く。


そんな2人を見る青い瞳。


彼はまだ立ったままで待っている。


「ディーン、気にしないで座ってください」


日菜がディーンに声をかける。


ディーン・・・・やっぱり・・・やっぱり支社長だよっ!


彼を会社案内で見て萌は会社を決めたのだ。


目の前にいるのが信じられない。


受付にいてもこの1ヶ月間いつも重役たちに囲まれて顔を見ることはなかった。


萌が見るといつも重役たちと話をしながら行ってしまうのだ。


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