秘密の誘惑
萌は捕まれていたディーンの腕を外した。


「ディーン、デートかい?」


「そうなんだ だが萌が今更帰るというのでね?」


外人らしく肩をすくめる。


「萌、どうしてここまで来ているのに帰るの?」


悪い事を見つかってしまったかのような表情の萌に聞く。


「だって・・・社員だし・・・」


「ここまで来たのだから食事をするといい 俺たちも食事をするんだ 良かったら一緒に――」



「いや、千波 萌と2人だけで食事をしたい また後日誘ってくれないか?」


ディーンは悪びれた風もなく断ると萌の手を握ると歩き始めた。


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