秘密の誘惑
「萌っ!こっち♪」


入ってきて自分を探す萌に日菜は手を振った。


「日菜ちゃん、どういう風の吹き回し?」


お昼を一緒に食べるなんて事は初めてだ。


「たまにはいいじゃない」


そう言ってにっこり笑う日菜は可愛い。


「千波兄(ちなみにい)とランチすればいいのに」


「千波くんは今日から神戸のホテルに出張なの」


「そうなんだ、忙しいね」


注文をとりに来たウェイトレスにハンバーグランチプレートとアイスコーヒーを頼んだ。


日菜はグラタンランチプレートにオレンジジュース。



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