秘密の誘惑
「疲れているんだろう」


耳元で囁かれてビクッと身体が反応してしまう。



「そ、そんな事ないです」


ディーンの腕の中から抜け出そうとしたがしっかりと抱き込まれてしまい抜け出せない。


「萌・・・」


「は、はい」


真剣な眼差しに見つめられて仕方なく瞳をそらすことなくディーンを見つめた。


「・・・仕事は楽しいか?」


甘さのかけらもない突然の質問に萌は目を真ん丸くした。


「は、はい・・・」


「そうか・・・」


ディーンは萌を自分付けの秘書にして良かったのか考えてしまった。


受付の仕事よりハードな仕事、萌がそれを望んだとしてもやはり苦労はして欲しくないとディーンは萌の仕事を片付けながら思ってしまったのだった。



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