秘密の誘惑
ディーンはあたしを家まで送ってくれた。


後部座席に隣同士で座ったあたしの手を握ったままで車はあたしの家に到着した。



「出張、気をつけて行って来て下さいね」



「萌、」


ディーンの顔が傾いてあたしの唇に触れた。



優しいキスに決心がぐらつきそうになる。



「浮気するなよ?」



「ディーンの方が心配・・・」


そうだよ あたしなんか今まで男っ気無しだったんだから。


それにひきかえディーンは立っているだけで女性を引き寄せる魅力がある。


< 213 / 404 >

この作品をシェア

pagetop