秘密の誘惑
「じゃ、じゃあ・・・お休みなさい」


頭を下げて慌てて門に手をかける萌。



「ああ、オヤスミ」



ディーンは最後に萌の肩を引き寄せて額に口づけを落とした。



「行きなさい」



ディーンは萌を見守るように腕を組みその場に立っている。



「・・・はい」


萌は門扉を開けると中へ入り閉じた。



そしてその場に立ち止り耳を澄ませる。



ディーンの車に向かう足音が聞こえる。


そしてドアを静かに開ける音。


乗り込み再びドアの音。


萌は静かに門扉を開けてこっそりとディーンの黒塗りの車を見た。


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