秘密の誘惑

時間

そして・・・










1年が経とうとしていた。



裕美は書類のファイル束を抱えて支社長室をノックした。



この書類はすべて萌が用意したものだ。


厚さにして20センチに積みあがるファイル。


アメリカの繊維会社との契約が3日後に迫っている。


この1ヶ月間、萌は寝る間も惜しみ書類を作った。


ディーンがどこの部署にも任せることの出来ない案件だからだ。



支社長自ら動いた案件。



この1年間、裕美の目から見ても萌は仕事一筋にがんばった。




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