秘密の誘惑
いつも女性の方が積極的に近づいてくるディーンに萌は新鮮に見えるらしい。


自分からこんな事を言うのは珍しい。


「そうだよ、萌 隠さなくてもいいじゃない」


日菜が言う。


「いいんだ 日菜さん 明日から楽しみだ」


ディーンが口元に笑みを浮かべる。


「萌、本気にするんじゃないよ?ディーンは口がうまいんだ」


ディーンの言葉に千波が笑って言う。


「千波兄、支社長は忙しいんだからあたしを探す時間なんてないよ」


少し余裕が出来て萌は言った。


いつも忙しい支社長が絶対にあたしを探すわけないんだから・・・。



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