秘密の誘惑
キーボードに手を置いたまま萌は首を横に振った。


「ディーンに言うわよ」


萌が胃痛で苦しんでいる事を知らない。



「明日はミスター・リチャーズが来日される日です」


「・・・そうだったわね ではこの契約が終わったら必ず行きなさいね」


裕美は気遣う微笑を浮かべて自分の机に戻って行った。


明日の準備をして同期会へ参加できたのは集合時間から2時間後だった。




< 231 / 404 >

この作品をシェア

pagetop