秘密の誘惑
2人は昼食を挟んで何時間も契約書を確認していた。


その間、昼食や飲み物のお世話するのはディーンの個人秘書のカーティスだ。



カーティスはディーンに仕える執事のような人。



ミスター・リチャーズは女性の秘書一人と甥だという青年を連れて来ていた。



ディーンの隣にいるあたしと頻繁に視線が合う。



視線を感じて見ると必ずじっと見ているのだ。



その視線に居心地の悪さを感じてしまった。



ディーンもその青年、マックス・リチャーズが興味津々で萌を見ているのは気づいていた。



「萌、この書類を4部コピーしてきてくれ」


「はい かしこまりました」


苛立ちがつのり萌をわざと中座させる。



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