秘密の誘惑
「こんな思いをさせたくなかった・・・」



自分も胃潰瘍になり入院をするはめになったので痛みは良く分かっている。



「支社長・・・あたしが悪いんです」



ディーンの呼び名から支社長にいつの間にか戻っている。



「いや、知らないうちに無理をさせてしまっていたんだ 私も萌をみんなに認めてもらおうと」



萌はディーンのつらそうな声に思わず起き上がった。



「やめて下さい!支社長は悪くないです!」


「萌・・・」



必死に言う萌が可愛くてディーンは腕を伸ばした。



優しく抱きしめられて萌はディーンの胸に頬を置いた。




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