秘密の誘惑
「あたし、会社にどんな顔をしていけばいいのか・・・・」


婚約がみんなに知られてしまい会社に行きにくくなった。



「萌、会社へはもう来ないで良い」



「えっ!?」



「胃潰瘍はすぐには治らないんだ また仕事を始めたらぶり返してしまうだろう じっくり治す事に専念して欲しいと思っているし、秋には結婚したい 結婚準備で忙しくなるだろう」



萌の両手に手を重ね言う。



「でも・・・」



なんだか中途半端な気持ちだ。



「萌、分かってくれないか?君が倒れたのを見て生きた心地がしなかった 仕事に戻したくない」



髪に手を差し入れて顔を寄せると唇が触れ合う。



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