秘密の誘惑
「でも、結婚してからでも仕事は続けられるはずです」


日菜のように専業主婦に自分は向いていない気がする。



「萌、結婚したらそれなりに毎日が忙しい それに・・・君とわたしの子供が早く欲しい」



耳元で囁かれて萌の身体が急激に熱くなった。



ディーンとあたしの子供・・・。



「萌?」



「え?は、はい とりあえず身体を治す事に専念します」



* * * * * *



退院当日は日菜と母親が迎えに来てくれた。



2人は親鳥のようにかいがいしくあたしの面倒を見てくれる。


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