秘密の誘惑

自宅に戻るとリビングでくつろごうと思ったのだが母と日菜ちゃんにすぐにベッドに横になるように指示される。



萌は大きくため息を吐くと、２階の自分の部屋に行った。



日菜が付いて来てベッドの上掛けをめくる。



「夕食は千波くんもディーンさんも来て退院お祝いしてくれるからね」



日菜が上機嫌に言う。



「え？」



聞いていなかった萌は驚いた。



「さあ、あたしはこれから忙しいんだから萌はここで大人しくしていてね」



そう言うとにっこり笑って日菜は部屋を出て行った。