秘密の誘惑

パーティーの後

パーティーの後、あたしの部屋にディーンを招いた。


大柄なディーンがあたしの部屋に入ると10畳ある広さも狭く感じる。


今、ディーンはチャコールグレーのスーツの上着を脱いで、薄いピンク色のネクタイも緩めてあたしの机のイスに座っている。



それでもってあたしはなんだか落ち着かない気分でディーンから少し離れて立っているの。



部屋の中が珍しいのか、ディーンは部屋の中を眺めている。



そしてふとあたしの視線が気になったのか、青い瞳をあたしに向けた。



その途端に、心臓がドキッと高鳴る。



「萌」



慌てて視線を反らすとディーンがあたしを優しく呼んだ。



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