秘密の誘惑
「アポイントメントは1時間後です それまで少しお休み下さい」


カーティスは珍しく疲れを見せているディーンに言う。



「休めば帰国が遅くなるだろう?」



早くここでの仕事を終わらせて日本へ・・・萌の元へ帰りたい。



ここへ来て2週間。



寝る間も惜しんでディーンは仕事をしていた。



ほぼ執務室で寝泊りしていると言っても過言ではないだろう。



近くの最高級ホテルにスイートルームを取っているのだが。



自分の家はニューヨーク郊外で管理人にまかせっきり。



帰る前に様子を見に行きたいとも思っているのだがどうなるかわからない。



本社の近くの叔父の家に泊まるのは遠慮したかった。



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