秘密の誘惑
「・・・どうかしたんですか?」


いつもは具合を聞いてくれてすぐに切ってしまうのに・・・。


今日はどこかあたしをからかう雰囲気。



『明日の朝、着くよ』


「着くって・・・日本・・に?」



突然の言葉に萌の思考回路は止まったまま。



『もちろん 日本だよ 早く会って抱きしめたい』



会いたいと言われて舞い上がってしまうほど嬉しくなる萌だ。



「空港で待ってますね」


ディーンに一刻も会いたくてそう言っていた。



『いや、昼に私の部屋にいてくれないか?フロントには伝えておく』



「でも・・・」



『私の為におしゃれをする時間も必要だろう?』



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