秘密の誘惑
翌日は朝早くから目を覚ましてしまった。


まだ5時を回った所。



今日、ディーンに会えると思うと身体の中がウキウキ・・・そして熱くなって目覚めてしまったのだ。



こんな事は小学校の頃の遠足を心待ちにしていた日以来だと思う。



そう思うと笑みが浮かぶ。


「おはよう ママ」


明るい萌の表情に母親は何か良い事があったのかしら?と思った。



「どうしたの?何か良い事でもあった?」



「ディーンが今朝、帰ってくるの だから出かけてくるね」



頬を上気させて言う娘に母親は優しく頷いた。


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