秘密の誘惑

身勝手

「ディーン!!!元妻を追い出すの?」


「元妻はもう用はないからな」


両腕を組み、カーティスが来るのを待つ。



地団駄を踏みそうなタマラを目に、ディーンは寝室の萌の事を考えていた。



その時、寝室の扉が恐る恐る開いた。



タマラも寝室の扉の方へと視線を動かした。



「あ・・・」



萌は少し離れたところにディーンと女性が立っているのを見て驚いた。



「You are dean's fiance.」
(あなたがディーンの婚約者ね)



どこかで見たことのあるブロンドの女性が近づいてくる。



「い、Yes.」


どんどん近づき、目の前に立たれてやっと返事を返した。


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