秘密の誘惑

やっと・・・

萌の隣に腰を下ろしたディーンはワインを飲みながら肩を抱き寄せた。


肩を抱き寄せられたものの、萌は気まずい思いと戦っていた。



それが1杯のワインをすすませてしまう。


グラスの中が空になるとディーンは立ち上がり、萌のグラスを満たす。



「萌・・・」


耳元で囁かれディーンを見つめる。



「・・・聞いていい？」


あんなにきれいな人とどうして別れたのか・・・。



「タマラなのことかい？」


グラスの中身を飲み干すとテーブルに置いて後ろから萌の身体を包み込むように抱きしめる。