秘密の誘惑
「あ・・あたしは近場しか行ったことがないの そうだ!フランスはどうかな?」


「フランス?」


まあ、恋人たちにはムードのある場所だが・・・。



「うん あちこち観光して夜はショーを見て――んっ」


説明をしていた所へいきなり唇を塞がれた。



「ディーンっ!あたし、話している途中なのにっ!」


キスが終わると萌はむーっと頬を膨らませて抗議した。



「ハネムーンなのに観光ばかりは嫌だな そうだ!タヒチが良いな」


「ディーンが聞いたのに・・・」


タヒチって言ったら南の島だよね?


「どうしてタヒチ?」



「水上コテージはロマンチックだろう?それに一日中君を抱いていられる 時間に縛られることがない」


ディーンは子供のように理由をあげていく。



「一日中抱いていられるって!?」


そんな体力、あたしにはありません・・・。



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