秘密の誘惑
「避妊をしないのはすぐにでも子供が欲しいからよ それに結婚を急ごうとしているでしょう?お腹が大きくなってからの結婚式では体裁が悪いものね」


萌は何も言えずにいた。



彼女の言葉がぐるぐると頭の中を回る。



「愛なんてないんだから結婚しても惨めなだけよ?貴方が妊娠したらディーンは他の女性と会うでしょう 優しい人だから大切にはしてくれるけれど愛してはくれないわ」



「やめてください!」

萌は吐き気を堪えて立ち上がった。


「これは本当の事よ 疑うのならディーンに確かめてみなさいな」


「失礼します」


萌はラウンジを出ると扉に向かった。



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