秘密の誘惑
ニューヨークへ行くと決めた萌は翌日、すぐに出発できる航空機を予約しホテルをとった。



「なんだか慌ただしいのね?本当に身体は大丈夫なの?」



何も知らない母親が萌の身体を気遣う。



「うん やっぱりあたしも行かなきゃいけないと思って じゃあ 行って来るね」



母親に挨拶すると待たせていたタクシーに乗り込み空港へ向かった。



タクシーは首都高速道路を抜け、順調に走っている。



もう少し遅い飛行機にすればよかったかな?



慌ただしく荷物をスーツケースに入れて出てきた。



足りなかったら向こうで買えば良いか。



必要なのはパスポートとお金とクレジットカード。



それさえあれば向こうで不自由することはない。



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