秘密の誘惑
* * * * * *



萌はどこへも出て行かずにホテルの部屋でディーンからの電話を待っていた。


3時間後にかかってきた電話の着信を見て萌は落胆した。



「もしもし?」



『萌様、夜の便を予約しました お帰りになってください』



「カーティスさんっ!?どうしてっ!?」



『貴方様までディーン様をわずらわせるのですか?』



「どういうこと・・・・・・?」


貴方までディーンをわずらわせる?



『後で部屋にチケットを届けさせます』



ホテルや部屋を知らせていないのにすでに知っているようだ。



一方的に電話を切られて萌は唖然となった。



どうして?ディーンと話がしたい それだけなのに・・・・・・。



ディーンが帰れと言っているの?



その時、手に持ったままの携帯電話が鳴った。



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