秘密の誘惑
一緒に日本に帰るには、萌の病室にずっといるわけにはいかなかった。



病院と会社の往復で、ディーンはたくさんの仕事を片付けていった。



３日目の午後、萌が目覚めたと看護師から連絡を受けて飛ぶように会社から病院へ駆けつけた。



大きな花束を持って病室を入る。



萌はクッションを背に起き上がっていた。



ディーンの姿を見て嬉しそうな笑顔を見せた。



「萌　調子が良さそうだ」



「少しふらふらするけど大丈夫」



ディーンから大きな花束を受け取り更に笑顔になる。



ベッドの上に軽く腰掛け萌の髪を優しく触れる。



「抱きしめて欲しい・・・・・」



恥ずかしそうに言う萌にディーンは笑って萌の身体を抱きしめた。


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