秘密の誘惑
「リストラする人間を瞬時に見分けているって噂よ?」


その言葉に萌はガクッとなる。



あたしを探しているわけじゃないんだ。


そう思うと嬉しいと感じた気持ちが沈んでいく。



「それがね~ 上の階から順に まだ見に来ない課なんかいつ来ても良い様に緊張しっぱなしだって」


絵里が自分は5階だからまだ少しかかりそうって言って笑ってる。


上から順に・・・・か・・・。


淡い期待も拭えない。


もしあたしを探しているのなら一番最後になるはず。期待しないで待ってようかな・・・。


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