秘密の誘惑

悪戯心2

「この部屋で合っているわ どうぞお入りになって」


裕美がドアノブに手をかけドアを押した。


先に入るように促された萌は恐る恐る中へ入った。


大きな窓が目に入る。


日よけでグレーのブラインドがかけられていて、日差しをさえぎる役目を果たしている。


真ん中に黒革の大きなソファが2つ、事務的な感じのソファだが座り心地は良さそうだ。


「かけてお待ち下さい」


そう言ってきれいな女性はドアを閉めて行ってしまった。


あの人があたしに用じゃないんだ・・・。すごいな~ あたしもあんなふうになれたら良いな~ 落ち着いた女性 愛さんに憧れていたけど今の人もステキだな♪


萌は自分の長い髪をつまんだ。


あの人みたいにベリーショートにしてしまおうかな。


長すぎる髪は萌を年齢以上に若く見せていた。



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