秘密の誘惑
「でもっ」


「言う事を聞かないとタクシーに無理矢理乗せるか、秘書に送らせるぞ?」


「わかりましたっ」


そんな事になったら皆に何か言われちゃう。



萌は立ち上がるとペコッと頭を下げて出て行った。






受付へ戻ると恭子が近づいてきつい表情で萌を見る。


なにか聞きたそうなのだが、言わない。


どうして秘書課へ行ったのか聞かれるのではないかと思いながら戻ってきたので内心ホッとした。



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