秘密の誘惑
複雑な気持ちで大きくノックをすると返事が聞こえた。


「失礼します」


ドアを開けると裕美はちょうどイスから立ち上がった所だった。


「そこのイスにかけて」


部屋は広く大きな机の上に最新型のノートパソコンと電話が置かれていた。


そしてその大きな机の少し離れた並びに普通の大きさの机があった。


部屋のインテリアにそぐわないようにつやつやのマホガニーの机。


大きな観葉植物も窓際に配置され、キャビネットもシックな茶色の家具だった。


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