ルームメイト
終電に間に合うように解散した。
「まだ遊びたい」って我が儘を言う女もいたけど、これ以上付き合う義理もないからな。

家に帰ると
リビングは既に真っ暗で
蒼はもう眠ったみたいだった。

自分の部屋に入ろうとして、ふと蒼の部屋を見た。
いつもはドアがしっかり閉ざされているのに
今日はほんの少し開いていて
ほのかに常夜灯の光が漏れていた。

なんだか気になって
蒼の部屋に入った。
薄暗い電球の光の中
初めて見る蒼の部屋は
いかにも女の子の部屋、って感じだった。

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