ルームメイト
由佳里さんの機嫌が良くなったのは一目瞭然だった。

私はお風呂の用意をしながら、由佳里さんの着替えを探した。

「パジャマとTシャツをここに置いておきますね。
下着は手をつけてないので、これで良ければ。
イヤだったら向かいのコンビニででも買ってきて下さい」

「ちょっと地味だけど…ま、いいや。
ありがと~♪」


多分、悪い人じゃないんだとは思う。
美人だし、背が高くてスタイルもいい。
男の子ならきっと隣りに置いておきたいタイプなんだろうなぁ。
だけど、私とはタイプが違いすぎて…
これはきっと私の妬みなのかな。
自分に無いものを全て持ってる彼女が羨ましいし、苦手でもある。



唯の彼女なんだよね?


今まで唯の特定な相手を見てなかったから、あんまり真剣に考えなかったけど
彼女がいたんだね…。

そりゃ当然か…。

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