ルームメイト
3人で由佳里さんを見送った。
電車の中から手を振りつつも
唯にはアッカンベする由佳里さんに苦笑い。

電車が見えなくなると
なんだか急に力が抜けて
私はその場に座り込んでしまった。

「蒼」
「蒼ちゃん」

二人に支えられて、ようやく立ち上がり
ホームのベンチに並んで腰掛けた。

「事情を説明しなくてゴメンな。
蒼には迷惑を掛けっ放しだ」

私は首を横に振るしか出来ない。

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