ルームメイト
「お前ってもしかして…日下部??」

「そう言うアナタは…高橋くん??」

「当たり―――!!うわっ、マジ嬉しい。
日下部が俺の事、覚えてくれてた」


6年間のブランクがあったはずなのに
そんな事を忘れてしまうぐらい
みんな優しくて、会話も楽しかった。

「ねぇ、ここ座っていい?」
私の隣りを指差し
声を掛けてきたのは川口くんだった。

川口 駿介(かわぐち しゅんすけ)くん。
いつもクラスの中心でまとめ役だった男の子。
随分オトナになったけど雰囲気はあの頃のままだ。
今は日に焼けて真っ黒な肌に、キャラメル色の髪。
少しレイヤーの入ったその髪はサラサラとしている。
爽やかなイメージはそのままで…きっとモテるんだろうなぁ。

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