いきなり窓から名前を呼ばれて、卵焼きを落としそうになる。




「…はっ?誰!?」




色が黒くて、目がくりっとして、つんつんした髪型の男。身長も高く、ほどよく筋肉もついている。



何より、イケメン。




「すいません!俺、久保恭平って言います!地元のクラブチームに入ってたんですけど、急にクラブチームが潰れちまって…。今からでも入部出来ますかっ!?」



勢いよく喋り、一段落ついたのか、大きな目を見開き、わたしからの返事を待っている。



「ん?つまり…久保くんは…」




「えっ!入部希望者!?」


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