‐あおい‐
【2.正解】
瀬戸は深い森を歩く途中、右ポケットの違和感を感じた.
携帯がない――――――
いつも右ポケットに入れているはずなのに.
ここに漂着するまでは確かにあった.
「携帯がなくなってる・・・」
瀬戸は思わず慌ててしまう.
「・・・あ、私も・・・ない」
瀬戸の言葉に夏希も自分の携帯の有無を確認するも、夏希も携帯を無くしてしまっていた.
一気に不安が二人を襲った.
「たぶん、流れされたときに・・・」
そうだな、とだけ言い再び歩を進めた.
恐らく、携帯は海の底.
そう考えるのが妥当だった.