‐あおい‐
「ア゙ア・・・あ゛ア゙ア!!」
倒れゆくガイレンピア達.
相原の敗北だった.
「・・・・・・俺・・・」
危機的な状況を助けたのは、まだあどけなさの残る少女だった.
「助かったでしょ?」
「ああ・・・ありがとう」
相原は素直に答えると、彼女の顔を不思議に見る.
「・・・あれ?」
「・・・・・・なんで?」
「・・・・・・・・・・・・なんで君・・・」
「目が白いの?」
彼女の目は黒目をくり抜かれたように白かった.かろうじて、瞳孔が黒く枠どられている
「なんでだろうね・・・わかんない」
少女の目から涙が溢れる.
涙の粒を頬に伝わらせながら、そっと彼女は微笑んだ.
「八年前からなんだぁ・・・」
涙も拭わず、ただただ悲しみにくれる
相原は優しく、彼女の頭をなでた.