‐あおい‐
ふらっ・・・
美希はついには倒れ込んでしまった.
ゲホッゲホ・・・
うつぶせに上半身を反らし、ひたすらに咳を繰り返す.
「・・・あ・・・・・・」
暗闇に希望の影が見えた.
よく知るシルエットが一つ.
「美希!大丈夫!?」
紛れもなく自分の姉である真希であると確認をすると、すべての恐怖が美希の顔から消えた.
「お姉ちゃん・・・・・・」
さっきとは違う涙が溢れる.
安心感で心が満たされた.