‐あおい‐




ヒタ・・・・・・ヒタ、ヒタ



たくさんのガイレンピア達はもう二人に迫っていた.
もう二十メートルの差がない.



「美希・・・、安心してね!いますぐにお姉ちゃんがやっつけてやるから!」



真希は美希の頬に触れながら、そう優しく囁くと、あたりを見回した.







道路の端に、ボロボロの廃車が目に入る.




美希をとりあえずそのままに、
急いで廃車にかけよる真希.




「・・・・・・いけるかな」


ガソリンタンクの蓋を開け、誰に確認するわけでもなく呟く.
< 117 / 429 >

この作品をシェア

pagetop