‐あおい‐
ヒタ・・・・・・ヒタ、ヒタ
たくさんのガイレンピア達はもう二人に迫っていた.
もう二十メートルの差がない.
「美希・・・、安心してね!いますぐにお姉ちゃんがやっつけてやるから!」
真希は美希の頬に触れながら、そう優しく囁くと、あたりを見回した.
道路の端に、ボロボロの廃車が目に入る.
美希をとりあえずそのままに、
急いで廃車にかけよる真希.
「・・・・・・いけるかな」
ガソリンタンクの蓋を開け、誰に確認するわけでもなく呟く.