‐あおい‐



「・・・・・・・・・!」




相原はその死体の顔を凝視する.




「・・・・・・なんで?」




知っている顔だった.


そこにあったのは相原の実の兄の姿.
だがもうすでに亡骸.


急な状況に相原は混乱する.





「・・・なんで!なんでこんな・・・・・・!」







『明日、初フライトなんだ!ついに俺の夢の実現だ!』



昨晩に相原の携帯に嬉しそうなメールが届いた.


送信元は今は亡き兄.


そんな嬉しそうな兄を優しく受け入れるかのように、


『頑張れよ』


っとだけ送ったことは記憶に新しい.
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